オーラルケアマーケティング部
GUMグループ コミュニケーションチーム長
和田 知尋 様
※所属・役職は掲載時のものになります。
ストアギークサイネージを導入されたきっかけ
事業内容ふくめ、簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか
サンスターグループ/和田氏
サンスターグループは、「GUM」ブランドをはじめとするオーラルケア、健康食品、スキンケア、ヘアケア、家庭用品、室内空気質改善製品、自動車・建築・電子機器用接着剤・シーリング材、バイク用金属部品などをグローバルに製造・販売する企業グループです。
私は2004年にサンスターグループへ入社し、リテール営業部、マーケティング部にてスキンケア・ヘアケアの商品開発を担当した後、デジタル戦略部に異動し、全社横断のオウンドメディア「クラブサンスター」の開発運用やマーケティングデータ基盤の設計開発に従事してきました。2018年から、オーラルケアマーケティング部にてGUMブランドのコミュニケーション開発運用を担当をしています。
「ストアギークサイネージ」を導入した背景を教えてください
サンスターグループ/和田氏
私の所属するオーラルケアマーケティング部では、『オーラルケアが健康行動であるということの認知拡大を図ることで、生活者の健康寿命の延伸・QOLの向上に貢献する』というミッションを掲げています。中でもGUMブランドのコミュニケーションチームでは、高付加価値型の”ガム・プラス”、”ガム・ハグキラボ”の育成を中心に、歯周病予防がQOL向上に貢献できることを前向きに・わかりやすく生活者に理解頂くために、ブランド広告・店頭プロモーション・啓発施策などを実施してきました。
しかし、現状の広告・メディア施策における課題は、ターゲティング・クリエイティブ・メディアプランニング・費用対効果・検証…と山積している状態です。そこで近年注目しているのが、リテールメディア領域の取り組みです。購買に近いタイミングでコミュニケーションできる点に加えて、デジタルデータ・POSにより費用対効果・検証が可視化しやすい点がメリットだと考えています。
「ストアギークサイネージ」は、まさに定番棚で商品を手に取ろうとしている生活者にコミュニケーションできるメディアとして昨年末に知り、2024年1月から「GUMハグキラボ」という新商品のコミュニケーション施策において導入しました。
ストアギークサイネージで実施した広告の概要
施策概要
- 配信期間:2024年1月〜2024年5月
- 対象ブランド:GUM ハグキラボ
- 概要:15秒間の動画で、商品効果を直接伝えるもの、お客様に歯周病に対する意識喚起をするもの、キャンペーン情報を伝えるものをそれぞれ店頭の定番棚前で配信し、効果測定を行った。
※現在は配信終了しています。(2024年7月24日現在)
実施前の課題
「GUM」ブランドとしては認知度があるものの、出稿の対象ブランド「GUM ハグキラボ」は新発売したばかりで市場における商品認知・機能理解の浸透に課題がありました。
導入における効果
ストアギークサイネージ非設置店舗と比べて、商品売上が11.2%増加、GUMブランド全体の売上も2.2%増加しました。新規購買率は、商品単体では36.2%アップ、GUMブランド全体では3.2%アップしました。
また、アンケート調査から、ストアギークサイネージによる売上増加や新規購買率の上昇だけではなく、リーチ効果やブランドリフト効果にも寄与するという結果が得られています。ストアギークサイネージを設置していない店舗のオーラルカテゴリ購買客(サイネージ非接触者)と比べて、設置店のオーラルカテゴリ購買客(サイネージ接触者)の方が、「GUM」ブランド広告の認知率は43%高く、購入検討割合も30%高かったことがわかりました。仮に購買に繋がらない場合でも、お客様に対するブランド認知を高められるという点で広告効果があると捉えています。
ストアギークサイネージへ期待すること
今後期待すること・要望などがあれば教えてください
サンスターグループ/和田氏
現状は数字を見ていてもポジティブな効果がみえてきているものの、生活者の「慣れ」にも対策していかなければならないと思います。よりメディア自体が生活者にとって当たり前になってきたときに反応も鈍くなることが考えられるので、クリエイティブで仕掛けていくのか、その他の仕掛けがあるのかも含めて、効果を出し続けるためにチャレンジしていかねばならないと考えています。
また、店舗で流す・購買直前というモーメントでクリエイティブのABテストができれば、これ以上ないファクトに基づいた検証になると思いますので、小規模でも検証したことを全体のプロモーション施策に活かしていくといったことにもトライしていきたいです。
「ストアギークサイネージ」に関して、
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